第32回 〇試合目という管理をする理由

第4章の最終回です。今回は「〇試合目」という項目を管理する理由を解説します。

「なぜわざわざ1試合目・2試合目と区別するのか?」と思った方もいるかもしれません。その理由と、設計への組み込み方をしっかり理解しておきましょう。

〇試合目が必要な理由

草野球では同じ日に2試合以上行うことがあります(ダブルヘッダー)。このとき試合日だけでは1試合目と2試合目を区別できません。

⚠️ 〇試合目がないと起きる問題

例えば2026/5/11に2試合行い、田中選手が1試合目に「三安・遊ゴ」、2試合目に「中2・右本」を打ったとします。〇試合目で区別していないと、試合当日シートで「2026/5/11・田中」と指定したときに1試合目と2試合目のデータが混在してしまいます。

✅ 〇試合目を加えると正確に区別できる
試合日 〇試合目 選手名 第一打席 第二打席
2026/5/111試合目田中三安遊ゴ
2026/5/112試合目田中中2右本

「2026/5/11・1試合目・田中」という3条件で絞り込めば、1試合目だけのデータが正確に取れます。

COUNTIFSへの組み込み方

〇試合目を集計条件に加えることで、ダブルヘッダーでも正確に集計できます。

✅ 3条件での絞り込みイメージ
=COUNTIFS(
  試合日列, $B$1,       ← 条件①:試合日
  〇試合目列, $C$1,     ← 条件②:〇試合目
  選手名列, B2,         ← 条件③:選手名
  打席列, "*安*"        ← 条件④:安打を含む
)

試合当日シートのB1に試合日、C1に「1試合目」や「2試合目」を入力するセルを用意します。

試合当日シートの上部設計

3条件での絞り込みに対応するため、試合当日シートの上部をこのように設計します。

セル 内容 入力方法
A1「試合日:」というラベル固定テキスト
B1試合日(例:2026/5/11)手入力
C1「〇試合目:」というラベル固定テキスト
D1〇試合目(例:1試合目)手入力
3行目以降打順・選手名・守備位置・成績手入力+自動計算
📝 使い方のイメージ

B1を「2026/5/11」、D1を「1試合目」にすれば1試合目のスコアが表示される。D1を「2試合目」に変えれば2試合目のスコアが表示される。試合日もD1も変えれば別の日・別の試合のスコアがすぐ確認できます。

1試合しかない日はどうするか

ほとんどの試合は1試合だけです。その場合は〇試合目に「1試合目」を選んでフォームを送信してもらい、試合当日シートのD1も「1試合目」にしておけばOKです。

✅ 運用ルールのまとめ
  • 基本的には全員「1試合目」を選んで送信する
  • 同じ日に2試合ある場合のみ2試合目・3試合目を使う
  • 試合当日シートのD1も忘れずに合わせて変更する

年間シートでの〇試合目の扱い

年間(野手)シートでシーズン通算成績を集計するときは、〇試合目を条件に加える必要はありません。「選手名が田中の全データ」をカウントすれば、1試合目も2試合目も自動的に合算されます。

📝 試合当日シートと年間シートの条件の違い
シート 集計条件
試合当日(野手)試合日+〇試合目+選手名の3条件
年間(野手)選手名のみの1条件(全試合を合算)

第4章の振り返り

第4章(第27〜32回)で学んだことを整理しておきましょう。

✅ 第4章のまとめ
  • 第27回:フォームの回答が1行ずつ縦に積まれる仕組みを理解した
  • 第28回:回答シートは閲覧OKだが編集NGのルールを学んだ
  • 第29回:試合当日(野手)シートの列設計と役割を確認した
  • 第30回:試合当日(投手)シートの列設計と投球回表示の仕組みを確認した
  • 第31回:野手はCOUNTIFS・投手はVLOOKUPという関数の役割分担を理解した
  • 第32回:〇試合目でダブルヘッダーを正確に区別できる設計を理解した
✅ この記事のまとめ
  • 〇試合目はダブルヘッダーを正確に区別するために必要な項目
  • 試合当日シートでは「試合日+〇試合目+選手名」の3条件で絞り込む
  • 1試合しかない日は全員「1試合目」を選んで送信する
  • 年間シートでは〇試合目を条件に加えず選手名のみで全試合を合算する

次回予告

第4章が完了し、いよいよ第5章「COUNTIFで記号を成績に変換する」がスタートします。次回は「そもそも関数って何?スプレッドシートの計算の仕組み」。関数を初めて使う方に向けて、ゼロから丁寧に解説します。

▶︎ 次回:【第33回】そもそも関数って何?スプレッドシートの計算の仕組み

コメント

タイトルとURLをコピーしました