第14回 データの流れをイメージしよう

フォーム・シート作成

いよいよ第2章も最終回です。今回はデータがフォームからランキングまでどう流れていくかを、もう一度まとめて確認していきます。

第3章からはいよいよフォームづくりに入ります。その前に「自分が今どこを作っているのか」が迷子にならないよう、全体の流れをここでしっかり頭に入れておきましょう。

データの流れ:全体像

この成績管理表では、データが大きく5つのステップを経て流れていきます。

STEP 1 フォームで打席結果を入力する

試合後、選手ごとにGoogleフォームを開いて打席結果を入力します。「田中・第一打席:三安・第二打席:遊ゴ…」というように、1選手ずつ入力して送信していきます。

STEP 2 フォームの回答シートに自動記録される

送信した瞬間に、「フォームの回答(野手)」シートへ1行が追加されます。タイムスタンプ・試合日・選手名・各打席の結果が、横一列にきれいに並んで記録される仕組みです。

STEP 3 COUNTIFが記号を成績に変換する

「試合当日(野手)」「年間(野手)」シートに設定したCOUNTIFが、フォームの回答シートに並んだ記号(三安・遊ゴ・中2…)を数え上げ、打数・安打数・本塁打数といった成績に変換していきます。

STEP 4 打率・OPSなどの成績指標が自動計算される

打数・安打数・四球数などがひと通り揃ったところで、打率(安打÷打数)・出塁率・長打率・OPSが自動で計算されます。

STEP 5 ランキングが自動で更新される

年間シートの成績が更新されると、AVG・RBI・HRといったランキングシートも連動して並び替わります。ただし打率ランキングに表示されるのは、規定打席に到達した選手だけです。

サンプルで流れを追ってみよう

たとえば、こんな場面を想定してみましょう。田中選手が試合で「三安・遊ゴ・中2・四球」という4打席を記録したとします。この仮のケースをもとに、データがどんなふうに流れていくのか、順を追って見ていきます。

① フォームに入力・送信

項目 入力内容
試合日2026/5/11
選手名田中
第一打席三安
第二打席遊ゴ
第三打席中2
第四打席四球
第五打席打なし

② フォームの回答シートに自動記録

タイムスタンプ 試合日 選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席
2026/5/11 18:32 2026/5/11 田中 三安 遊ゴ 中2 四球

③ COUNTIFが成績に変換

成績項目 変換ルール 結果
打席数「打なし」以外をカウント4
打数四球・死球・犠打・犠飛以外をカウント3
安打数「安」「2」「3」「本」を含む記号をカウント2(三安・中2)
二塁打「2」を含む記号をカウント1(中2)
四球「四球」と完全一致をカウント1

④ 成績指標が自動計算

指標 計算式 この例での結果
打率安打 ÷ 打数2 ÷ 3 = .667
出塁率(安打+四死球)÷(打数+四死球+犠飛)3 ÷ 4 = .750
📝 年間成績では全試合の合計で計算される

ここで取り上げたのは1試合分だけの例ですが、実際の年間シートではシーズン全試合のデータを積み上げて打率を計算します。試合をこなすたびに、数字は自動で更新されていきます。

第2章の振り返り

ここで一度立ち止まって、第2章(第9〜14回)で学んだことを整理しておきましょう。

✅ 第2章のまとめ
  • 第9回:3層構造(入力・集計・ランキング)の役割を理解した
  • 第10回:「1シートに1つの役割」という設計思想を理解した
  • 第11回:シートの依存関係と作成順序(PHASE 1〜4)を確認した
  • 第12回:選手マスタ(背番号・選手名)をリスト一覧シートに登録した
  • 第13回:打席結果の記号をカテゴリ別に整理してリストに登録した
  • 第14回:フォーム入力からランキング表示までのデータの流れを確認した

次回予告

ここまでで土台となる設計はすべて固まりました。次はいよいよ第3章「Googleフォームで入力環境を作る」がスタートします。次回のテーマは「野手フォームを作ろう:基本項目の設定」。試合日・選手名・守備位置など、フォームに欠かせない基本的な質問項目を1つずつ設定していきます。

▶︎ 次回:【第15回】野手フォームを作ろう:基本項目の設定

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