第31回 試合当日シートにデータを集計する仕組み

前回まで試合当日(野手)シートと試合当日(投手)シートの設計を解説しました。今回はこれらのシートがどうやってデータを集計するかの仕組みを整理します。

第5章以降でCOUNTIFSやVLOOKUPの詳細を学びますが、この記事では「どういう流れでデータが集まるのか」という全体像をつかんでおきましょう。

集計の基本的な考え方

試合当日シートの集計は一言でいうと「フォームの回答シートから、指定した条件に合うデータだけを取り出す」という作業です。

✅ 集計の2つの条件
  • 条件①:試合日 → 「2026/5/11の試合のデータだけ」に絞り込む
  • 条件②:選手名 → 「田中のデータだけ」に絞り込む

この2つの条件を同時に満たす行だけを集計します。

野手シートの集計フロー

野手シートでの集計の流れを田中選手の安打数を例に追ってみましょう。

STEP 1 試合当日シートに試合日と選手名を手入力する

試合日セル(B1)に「2026/5/11」、B列2行目に「田中」と入力する。

STEP 2 COUNTIFSが条件に合う行を絞り込む

「フォームの回答(野手)シートの中で、試合日が2026/5/11かつ選手名が田中の行」を特定する。

STEP 3 絞り込んだ行の打席列(G〜P列)を確認する

「三安・遊ゴ・中2・四球・打なし…」という打席結果が横に並んでいる。

STEP 4 「安」を含む記号の数をカウントして安打数として返す

「三安・中2」のうち「安」を含むのは「三安」のみ → 安打数 = 1(中2は「2」を含む二塁打)。

投手シートの集計フロー

投手シートでの集計の流れを田中投手の失点を例に追ってみましょう。

STEP 1 試合当日(投手)シートに試合日と投手名を手入力する

試合日セル(B1)に「2026/5/11」、A列2行目に「田中」と入力する。

STEP 2 VLOOKUPが条件に合う行を探す

「フォームの回答(投手)シートの中で、試合日が2026/5/11かつ投手名が田中の行」を探す。

STEP 3 該当行の失点の値をそのまま返す

フォームに「失点:2」と入力されていれば、そのまま「2」を返す。カウントではなく値をそのまま取ってくるのがVLOOKUPの特徴。

野手と投手で関数が違う理由

項目 野手シート 投手シート
フォームの入力形式打席結果を記号で入力(三安・遊ゴ…)失点・奪三振などを数値で入力
集計の目的記号の中から条件を満たすものをカウント入力された数値をそのまま取ってくる
使う関数COUNTIFS(条件付きカウント)VLOOKUP(値の検索・取得)
📝 シンプルに覚えるなら

野手は「記号を数える」→ COUNTIFS
投手は「数値を取ってくる」→ VLOOKUP
この使い分けを覚えておけばOKです。

試合日の管理方法

試合当日シートでは試合日を条件として使うため、シート内のどこかに試合日を入力するセルが必要です。

✅ 推奨の設計
  • シートの上部(例:B1セル)に試合日を入力するセルを用意する
  • 集計関数はこのセルを参照する(例:$B$1
  • 次の試合のスコアを表示したいときはB1の日付を書き換えるだけでOK

この設計にすることで、試合日を1か所変えるだけでその試合のスコア表が自動で切り替わります。過去の試合のスコアを確認したいときも、日付を変えるだけで参照できます。

✅ この記事のまとめ
  • 試合当日シートは「試合日+選手名(投手名)」の2条件でデータを絞り込む
  • 野手は記号をカウントする → COUNTIFS
  • 投手は数値を取ってくる → VLOOKUP
  • 試合日はシート上部の1つのセルで管理し、日付を変えるだけで別の試合に切り替わる
  • 具体的な関数の書き方は第5章・第7章で詳しく解説する

次回予告

次回は「〇試合目という管理をする理由」。同じ日に複数試合が行われるダブルヘッダーの場合、どうやって1試合目と2試合目を区別して集計するかを解説します。第4章の最終回です。

▶︎ 次回:【第32回】〇試合目という管理をする理由

コメント

タイトルとURLをコピーしました