いよいよ手を動かす番です。最初に作るのは「リスト一覧」シート。この一枚が、これから作っていくフォームやシートすべての土台になります。
ここでの作り込みが甘いと、後々フォームの選択肢がずれたり、関数がうまく動かなかったりというトラブルにつながります。逆にここさえきちんと作っておけば、その後の作業は驚くほどスムーズに進みます。
マスタデータとは何か
マスタデータとは、「変更頻度が低く、他の多くの場所から参照される基本情報」のことです。今回の成績管理表では、次の3つがこれにあたります。
| マスタデータ | 内容 | 参照先 |
|---|---|---|
| 選手リスト | 背番号・選手名 | フォームの選択肢・年間シート |
| 守備位置リスト | 投手・捕手・一塁手… | フォームの選択肢 |
| 打席結果リスト | 三安・遊ゴ・中2・三振… | フォームの選択肢・COUNTIF関数 |
選手名をフォームにも年間シートにもそれぞれ直接入力していると、「田中」と「田中 」(語尾にスペースあり)のような表記ゆれがどうしても発生してしまいます。COUNTIFは完全一致でしか数えられない関数なので、こうした些細な違いがあるだけで正しく集計できなくなります。リスト一覧シートで選手名を一元管理しておけば、この落とし穴を最初から防ぐことができます。
リスト一覧シートを作る手順
画面下部の「+」ボタンでシートを追加し、タブをダブルクリックして「リスト一覧」に名前を変更しましょう。
A1セルに「背番号」、B1セルに「選手名」と入力します。見出し行には背景色をつけておくと、後から見返したときに一目で分かりやすくなります。
A2以降に背番号、B2以降に選手名を入力します。背番号順に並べておくと、後で見返すときも管理しやすいです。
D列に「守備位置」、F列に「打席結果」の見出しを作り、それぞれのリストを入力します。列を1列空けておくと、見た目もすっきりして見やすくなります。
選手リストの入力例
例えば、こんな選手リストがあったとします。
| A列:背番号 | B列:選手名 |
|---|---|
| 1 | 田中 |
| 2 | 鈴木 |
| 3 | 山田 |
| 4 | 佐藤 |
| 99 | 助っ人 |
固定メンバー以外の助っ人選手は、「助っ人」という名前で1行作っておきましょう。試合ごとに違う人が来る場合でも、フォームで「助っ人」を選ぶだけで成績を記録できます。
守備位置リストの入力例
守備位置リストも、たとえばこんな形で登録しておくとよいでしょう。
| D列:守備位置 |
|---|
| 投手 |
| 捕手 |
| 一塁手 |
| 二塁手 |
| 三塁手 |
| 遊撃手 |
| 左翼手 |
| 中堅手 |
| 右翼手 |
| 指名打者 |
選手名を変更するときの手順
選手名を変更したいときは、リスト一覧シートのB列を直すだけで大丈夫です。
選手名を変更しても、過去のフォーム回答データの選手名までは変わりません。フォームの回答シートには、入力した当時の名前がそのまま残り続けます。シーズン途中での名前変更は集計の混乱を招きやすいので、シーズン開始前に選手名を確定させておくことをおすすめします。
- 最初に作るのは「リスト一覧」シート
- 選手名・守備位置・打席結果を一元管理する
- 一元管理することで表記ゆれを防ぎ、COUNTIFが正確に動くようになる
- 助っ人選手も「助っ人」として1行登録しておく
- 選手名変更はシーズン開始前に確定させる
次回予告
次回は「設定シートを作ろう:リスト一覧の作り方」。今回作り始めたリスト一覧シートに、いよいよ打席結果の選択肢を追加していきます。三安・遊ゴ・中2などのスコアブック記号を、どんな考え方で整理してリストに登録していけばいいのか、じっくり解説していきます。



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