第12回 選手マスタの設計:背番号と選手名の管理方法

フォーム・シート作成

いよいよ手を動かす番です。最初に作るのは「リスト一覧」シート。この一枚が、これから作っていくフォームやシートすべての土台になります。

ここでの作り込みが甘いと、後々フォームの選択肢がずれたり、関数がうまく動かなかったりというトラブルにつながります。逆にここさえきちんと作っておけば、その後の作業は驚くほどスムーズに進みます。

マスタデータとは何か

マスタデータとは、「変更頻度が低く、他の多くの場所から参照される基本情報」のことです。今回の成績管理表では、次の3つがこれにあたります。

マスタデータ 内容 参照先
選手リスト 背番号・選手名 フォームの選択肢・年間シート
守備位置リスト 投手・捕手・一塁手… フォームの選択肢
打席結果リスト 三安・遊ゴ・中2・三振… フォームの選択肢・COUNTIF関数
📝 なぜ一元管理が必要なのか

選手名をフォームにも年間シートにもそれぞれ直接入力していると、「田中」と「田中 」(語尾にスペースあり)のような表記ゆれがどうしても発生してしまいます。COUNTIFは完全一致でしか数えられない関数なので、こうした些細な違いがあるだけで正しく集計できなくなります。リスト一覧シートで選手名を一元管理しておけば、この落とし穴を最初から防ぐことができます。

リスト一覧シートを作る手順

STEP 1 新しいシートを追加してシート名を「リスト一覧」にする

画面下部の「+」ボタンでシートを追加し、タブをダブルクリックして「リスト一覧」に名前を変更しましょう。

STEP 2 A列に「選手リスト」の見出しを作る

A1セルに「背番号」、B1セルに「選手名」と入力します。見出し行には背景色をつけておくと、後から見返したときに一目で分かりやすくなります。

STEP 3 選手の背番号と名前を入力する

A2以降に背番号、B2以降に選手名を入力します。背番号順に並べておくと、後で見返すときも管理しやすいです。

STEP 4 守備位置・打席結果リストも同じシートに追加する

D列に「守備位置」、F列に「打席結果」の見出しを作り、それぞれのリストを入力します。列を1列空けておくと、見た目もすっきりして見やすくなります。

選手リストの入力例

例えば、こんな選手リストがあったとします。

A列:背番号 B列:選手名
1 田中
2 鈴木
3 山田
4 佐藤
99 助っ人
📝 助っ人選手の扱い方

固定メンバー以外の助っ人選手は、「助っ人」という名前で1行作っておきましょう。試合ごとに違う人が来る場合でも、フォームで「助っ人」を選ぶだけで成績を記録できます。

守備位置リストの入力例

守備位置リストも、たとえばこんな形で登録しておくとよいでしょう。

D列:守備位置
投手
捕手
一塁手
二塁手
三塁手
遊撃手
左翼手
中堅手
右翼手
指名打者

選手名を変更するときの手順

選手名を変更したいときは、リスト一覧シートのB列を直すだけで大丈夫です。

リスト一覧シートのB列で対象選手の名前を修正する
フォームの選択肢もリスト一覧を参照している場合は自動で更新される
年間シートの関数もリスト一覧を参照しているため自動で反映される
⚠️ 過去データへの影響に注意

選手名を変更しても、過去のフォーム回答データの選手名までは変わりません。フォームの回答シートには、入力した当時の名前がそのまま残り続けます。シーズン途中での名前変更は集計の混乱を招きやすいので、シーズン開始前に選手名を確定させておくことをおすすめします。

✅ この記事のまとめ
  • 最初に作るのは「リスト一覧」シート
  • 選手名・守備位置・打席結果を一元管理する
  • 一元管理することで表記ゆれを防ぎ、COUNTIFが正確に動くようになる
  • 助っ人選手も「助っ人」として1行登録しておく
  • 選手名変更はシーズン開始前に確定させる

次回予告

次回は「設定シートを作ろう:リスト一覧の作り方」。今回作り始めたリスト一覧シートに、いよいよ打席結果の選択肢を追加していきます。三安・遊ゴ・中2などのスコアブック記号を、どんな考え方で整理してリストに登録していけばいいのか、じっくり解説していきます。

▶︎ 次回:【第13回】設定シートを作ろう:リスト一覧の作り方

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