第8回 この連載で作る成績管理表の全体像

はじめかた

第1章では、Googleアカウント・スプレッドシート・フォームの基本操作をひと通り学びました。ここからいよいよ、第2章で成績管理表そのものの設計・作成に入っていきます。

その前に、この連載で作る成績管理表の全体像を先に整理しておきましょう。地図を頭に入れてから歩き出すのと同じで、全体像がわかっていると第2章以降の内容がぐっと理解しやすくなります。

成績管理表は「3層構造」で成り立っている

この連載で作る成績管理表は、大きく3つの層に分かれています。

① 入力層:データを受け取るシート

Googleフォームで入力した回答が、自動的に記録されるシートです。この層には手を加えません。データの入力や編集はすべてフォームが自動でおこないます。

② 集計層:成績を自動計算するシート

入力層のデータをもとに、打率・防御率・OPSなどを関数で自動計算する層です。試合ごとの成績、選手ごとの年間成績、チーム全体の成績を、ここでまとめて管理します。

③ ランキング層:順位を自動表示するシート

集計層のデータをもとに、打率・打点・本塁打・盗塁といった部門別ランキングを自動で並び替え、表示する層です。

📝 あなたがやることはたった1つ
試合後にGoogleフォームで打席結果を入力するだけ。あとの集計もランキング更新も、すべて自動で進みます。

全シート一覧

この連載で作るスプレッドシートは、全部で15枚のシートで構成されています。

🟢 入力層(3シート)

シート名 役割 連携フォーム
フォームの回答(野手) 打席結果を1打席ずつ記録 野手成績入力フォーム
フォームの回答(投手) 投球結果を試合ごとに記録 投手成績入力フォーム
フォームの回答(チーム成績) 試合の勝敗・得失点を記録 チーム成績入力フォーム

🔵 集計層(5シート)

シート名 役割
試合当日(野手) 試合ごとの打撃成績をまとめてホームページに掲載
試合当日(投手) 試合ごとの投球成績をまとめてホームページに掲載
年間(野手) 全試合の打撃成績を選手ごとに年間集計
年間(投手) 全試合の投球成績を投手ごとに年間集計
チーム チーム全体の年間成績・勝率・防御率を集計

🟠 ランキング層(5シート)

シート名 役割
AVG 打率ランキング(規定打席以上の選手のみ)
RBI 打点ランキング
HR 本塁打ランキング
最多安打 安打数ランキング
SB 盗塁ランキング

⚪ マスタ(2シート)

シート名 役割
リスト一覧 選手名・守備位置・打席結果の選択肢を一元管理
設定一覧 規定打席の計算式など、管理表の設定値を管理

データの流れを確認しよう

ここで、全体の流れをもう一度整理しておきます。

STEP 1 試合後、Googleフォームで打席結果を1打席ずつ入力・送信する
STEP 2 「フォームの回答(野手)」シートに自動で記録される
STEP 3 COUNTIF関数が記号(三安・遊ゴ・中2など)を打数・安打数に変換する
STEP 4 「年間(野手)」シートで打率・出塁率・OPSが自動計算される
STEP 5 各ランキングシートで、規定打席以上の選手が自動で並び替えて表示される

第2章以降の進め方

全体像がつかめたところで、第2章からはいよいよシートを作り込んでいきましょう。

内容
第2章(第9〜14回) 全体設計の思想・シートの作成順序・マスタの設計
第3章(第15〜26回) フォームの質問設計・打席結果の選択肢の作り方
第4章(第27〜32回) フォームデータがシートに記録される仕組み
第5章(第33〜46回) COUNTIFで打席結果の記号を成績に変換する核心部分
✅ この記事のまとめ
  • 成績管理表は入力層・集計層・ランキング層の3層構造
  • 全部で15枚のシートで構成される
  • 手で入力するのはGoogleフォームだけ
  • 集計・ランキングはすべて関数が自動処理
  • 第2章からシートの設計・作成に入る

次回予告

これで第1章は完了です。お疲れさまでした!次回からは第2章「全体設計を理解する」に入ります。第9回のテーマは「成績管理表は『3層構造』で考える」。今回さらっと触れた3層構造を、もう一歩踏み込んで、設計の考え方として固めていきましょう。

▶︎ 次回:【第9回】成績管理表は「3層構造」で考える

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