前回は選手名のプルダウンを設定しました。今回はいよいよフォームの心臓部、打席結果の選択肢設計に取りかかります。
打席結果の選択肢づくりでは、「入力のしやすさ」と「COUNTIFで正しく集計できる記号設計」の両方を満たす必要があります。この記事では、その設計の考え方を一つずつ丁寧に解説していきます。
設計の2つの原則
「安打」「二塁打」「本塁打」などをCOUNTIFで正しくカウントするには、記号の中に特定のキーワードが含まれている必要があります。安打系には「安」、二塁打には「2」、本塁打には「本」という文字を必ず入れておくことで、ワイルドカード(*)を使ったCOUNTIFがそのまま使えるようになります。
スマホのプルダウンは、選択肢が増えるほど目的の項目を探しにくくなります。「よく使う結果を上のほうに置く」「似た種類はまとめて並べる」——この2つを意識するだけで、試合後の入力が驚くほどスムーズになります。
推奨する並び順
この連載では、次のような順番で選択肢を並べることをおすすめします。
| 順番 | カテゴリ | 理由 |
|---|---|---|
| 1番目〜 | 単打系 | 最も使用頻度が高いため上に配置 |
| 次〜 | 長打系(二塁打・三塁打・本塁打) | ヒット系をまとめて配置 |
| 次〜 | アウト系(ゴロ・フライ・三振) | 使用頻度が高いものをまとめて配置 |
| 次〜 | 打数カウントなし(四球・死球・犠打など) | 特殊ケースをまとめて配置 |
| 最後 | 打なし | 打席が存在しない場合に選択 |
フォームへの登録手順
野手フォームに新しい質問を追加しましょう。タイトルは「第一打席」、形式は「プルダウン」に設定してください。なお「必須」をONにするのは第一打席だけで大丈夫です。
下の選択肢リストを、上から順番にそのまま登録していきましょう。
打席結果の選択肢リスト(登録順)
🟢 単打系
| 選択肢 | 意味 | COUNTIFのキーワード |
|---|---|---|
| 左安 | レフト前安打 | 「安」を含む |
| 中安 | センター前安打 | 「安」を含む |
| 右安 | ライト前安打 | 「安」を含む |
| 三安 | 三塁線・三遊間安打 | 「安」を含む |
| 一安 | 一二塁間安打 | 「安」を含む |
🔵 長打系
| 選択肢 | 意味 | COUNTIFのキーワード |
|---|---|---|
| 左2 | レフト二塁打 | 「2」を含む |
| 中2 | センター二塁打 | 「2」を含む |
| 右2 | ライト二塁打 | 「2」を含む |
| 左3 | レフト三塁打 | 「3」を含む |
| 中3 | センター三塁打 | 「3」を含む |
| 右3 | ライト三塁打 | 「3」を含む |
| 左本 | レフト本塁打 | 「本」を含む |
| 中本 | センター本塁打 | 「本」を含む |
| 右本 | ライト本塁打 | 「本」を含む |
🔴 アウト系
| 選択肢 | 意味 |
|---|---|
| 遊ゴ | 遊撃手ゴロ |
| 三ゴ | 三塁手ゴロ |
| 二ゴ | 二塁手ゴロ |
| 一ゴ | 一塁手ゴロ |
| 投ゴ | 投手ゴロ |
| 左飛 | レフトフライ |
| 中飛 | センターフライ |
| 右飛 | ライトフライ |
| 直 | ライナー |
| 空三振 | 空振り三振 |
| 見三振 | 見逃し三振 |
| 併殺 | ダブルプレー |
🟠 打数カウントなし・特殊ケース
| 選択肢 | 意味 | 打数への影響 |
|---|---|---|
| 四球 | フォアボール | 打席のみ・打数なし |
| 死球 | デッドボール | 打席のみ・打数なし |
| 犠打 | バント | 打席のみ・打数なし |
| 犠飛 | タッチアップ | 打席のみ・打数なし |
| 敵失 | エラー出塁 | 打席・打数あり・安打なし |
| 野選 | フィルダースチョイス | 打席・打数あり・安打なし |
| 打なし | その打席が存在しない | 集計対象外 |
「三安(三塁線安打)」と「三ゴ(三塁手ゴロ)」は見た目が似ていますが、意味はまったく異なります。COUNTIFは「安」という文字を含む記号だけを安打としてカウントするので、「三安」は安打・「三ゴ」はアウトとして、システム上はきちんと区別されます。とはいえ入力ミスは起こりやすいので、記号の意味は入力者全員でしっかり共有しておきましょう。
登録完了後の確認手順
- 打席結果の記号はCOUNTIFで集計できる設計にする
- 単打系は「安」・二塁打は「2」・三塁打は「3」・本塁打は「本」を含める
- 選択肢は単打→長打→アウト→特殊→打なしの順に並べる
- リスト一覧シートのF列と完全に一致させる
- 「三安」と「三ゴ」の混同に注意する
次回予告
打席結果の選択肢が設定できたら、次はいよいよ「打席結果の選択肢:ヒット系の記号まとめ」です。ヒット系の記号をさらに深掘りしながら、COUNTIFでどのように集計されているのか、その仕組みをじっくり解説していきます。



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