第17回 打席結果の選択肢をスコアブック記号で設計する

前回は選手名のプルダウン設定を完了しました。今回はフォームの核心部分、打席結果の選択肢設計に入ります。

打席結果の選択肢は「入力しやすさ」と「COUNTIFで正しく集計できる設計」の両方を満たす必要があります。この記事でその設計方針を詳しく解説します。

設計の2つの原則

原則①:COUNTIFで集計できる記号にする

「安打」「二塁打」「本塁打」などをCOUNTIFでカウントするには、記号に特定のキーワードが含まれている必要があります。例えば安打系には「安」、二塁打には「2」、本塁打には「本」を含めることで、ワイルドカード(*)を使ったCOUNTIFが使えます。

原則②:入力者が迷わない並び順にする

スマホのプルダウンは選択肢が多いほど選びにくくなります。「よく使う結果を上に配置する」「カテゴリごとにまとめる」工夫をすることで、試合後の入力がスムーズになります。

推奨する並び順

この連載では以下の順番で選択肢を並べることを推奨します。

順番 カテゴリ 理由
1番目〜単打系最も使用頻度が高いため上に配置
次〜長打系(二塁打・三塁打・本塁打)ヒット系をまとめて配置
次〜アウト系(ゴロ・フライ・三振)使用頻度が高いものをまとめて配置
次〜打数カウントなし(四球・死球・犠打など)特殊ケースをまとめて配置
最後打なし打席が存在しない場合に選択

フォームへの登録手順

STEP 1 「第一打席」の質問を追加する

野手フォームに新しい質問を追加します。タイトルを「第一打席」、形式を「プルダウン」に設定します。第一打席のみ「必須」をONにします。

STEP 2 選択肢を以下の順番で登録する

下の選択肢リストをそのまま上から順番に登録してください。

打席結果の選択肢リスト(登録順)

🟢 単打系

選択肢 意味 COUNTIFのキーワード
左安レフト前安打「安」を含む
中安センター前安打「安」を含む
右安ライト前安打「安」を含む
三安三塁線・三遊間安打「安」を含む
一安一二塁間安打「安」を含む

🔵 長打系

選択肢 意味 COUNTIFのキーワード
左2レフト二塁打「2」を含む
中2センター二塁打「2」を含む
右2ライト二塁打「2」を含む
左3レフト三塁打「3」を含む
中3センター三塁打「3」を含む
右3ライト三塁打「3」を含む
左本レフト本塁打「本」を含む
中本センター本塁打「本」を含む
右本ライト本塁打「本」を含む

🔴 アウト系

選択肢 意味
遊ゴ遊撃手ゴロ
三ゴ三塁手ゴロ
二ゴ二塁手ゴロ
一ゴ一塁手ゴロ
投ゴ投手ゴロ
左飛レフトフライ
中飛センターフライ
右飛ライトフライ
ライナー
空三振空振り三振
見三振見逃し三振
併殺ダブルプレー

🟠 打数カウントなし・特殊ケース

選択肢 意味 打数への影響
四球フォアボール打席のみ・打数なし
死球デッドボール打席のみ・打数なし
犠打バント打席のみ・打数なし
犠飛タッチアップ打席のみ・打数なし
敵失エラー出塁打席・打数あり・安打なし
野選フィルダースチョイス打席・打数あり・安打なし
打なしその打席が存在しない集計対象外
⚠️ 「三安」と「三ゴ」の混同に注意

「三安(三塁線安打)」と「三ゴ(三塁手ゴロ)」は似た記号ですが意味が全く違います。COUNTIFでは「安」を含む記号が安打としてカウントされるため、「三安」は安打・「三ゴ」はアウトとして正しく区別されます。記号の意味を入力者全員に共有しておきましょう。

登録完了後の確認手順

確認① プレビューを開いて第一打席のプルダウンを確認する
確認② 単打系・長打系・アウト系・特殊ケース・打なしの順に並んでいるか確認する
確認③ リスト一覧シートのF列と選択肢が完全に一致しているか確認する
✅ この記事のまとめ
  • 打席結果の記号はCOUNTIFで集計できる設計にする
  • 単打系は「安」・二塁打は「2」・三塁打は「3」・本塁打は「本」を含める
  • 選択肢は単打→長打→アウト→特殊→打なしの順に並べる
  • リスト一覧シートのF列と完全に一致させる
  • 「三安」と「三ゴ」の混同に注意する

次回予告

打席結果の選択肢が設定できたら、次回は「打席結果の選択肢:ヒット系の記号まとめ」。ヒット系の記号をさらに深掘りして、COUNTIFでどう集計されるかの仕組みを詳しく解説します。

▶︎ 次回:【第18回】打席結果の選択肢:ヒット系の記号まとめ

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