複数の条件をまとめて判定したいとき、AND関数・OR関数が役立ちます。使い方と内部のしくみを解説します。草野球の成績管理表で「規定打席到達」を判定する場面を例に、初心者向けに丁寧に説明します。
AND関数・OR関数とは
複数の条件式をまとめて、最終的に1つのTRUE(真)・FALSE(偽)にする関数です。「全部満たしているか」を見たいときはAND、「どれか1つでも満たしているか」を見たいときはORを使います。成績管理表では「打数条件かつ試合数条件」のように、複数の条件を同時にクリアしているかどうかを判定する場面で登場します。
基本の書式はこうです。
=AND(条件1, 条件2, ...) =OR(条件1, 条件2, ...)
条件には、比較演算子を使った式(「D2>=300」など)をカンマ区切りで好きなだけ並べられます。
成績管理表での実例:規定打席到達を判定する
大阪グーニーズの個人成績シートで、「規定打席に到達しているかどうか」を自動判定してみます。ここでは仮の基準として「打数300以上、かつ試合数100以上」を満たした選手を到達済みとします(実際の基準はチームのルールに合わせて置き換えてください)。B列に選手名、C列に打数、D列に試合数が入っているとします。
| 選手名 | 打数 | 試合数 | 規定打席判定 |
|---|---|---|---|
| SUZUKI | 320 | 105 | TRUE |
| NAKATA | 180 | 60 | FALSE |
| YAMAMOTO | 305 | 98 | FALSE |
| … | … | … | … |
YAMAMOTOは打数だけ見れば条件を満たしていますが、試合数が100に届いていないため、AND関数では「未到達」と判定されます。この「片方だけ満たしていてもダメ」という挙動こそがANDの特徴です。判定式はこうなります。
=AND(C2>=300, D2>=100)
これで「打数が300以上、かつ試合数が100以上」の両方を満たしたときだけTRUEが返り、どちらか一方でも満たしていなければFALSEが返ります。
規定打席判定の欄(例:個人成績シートのE列)をクリックして選択します。
打数のセルをクリックし、続けて「>=300」と入力して1つ目の条件式(C2>=300)を作ります。
カンマ「,」を入力したあと、試合数のセルをクリックし「>=100」と続けて2つ目の条件式(D2>=100)を作ります。
式を確定すると、そのセルにTRUEまたはFALSEが表示されます。
しくみを理解する:AND・ORは何をしているのか
AND関数とOR関数は、渡された条件式を1つずつ順番にTRUE・FALSEへ変換していき、最後にそれらをまとめて1つの答えにする、というシンプルな仕組みで動いています。
- AND:すべての条件がTRUEのときだけTRUEを返す。1つでもFALSEがあれば、その時点で全体がFALSEになる
- OR:条件のうち1つでもTRUEがあればTRUEを返す。すべてがFALSEのときだけ全体がFALSEになる
たとえば「勝ちまたは引分」の試合数を数えたい場合は、AND(すべて満たす)ではなく=OR(F2="勝",F2="分")のようにORを使うことで、「どちらか一方に当てはまればTRUE」という判定になります。
よくあるミス:判定がおかしくなる原因
「=AND(C2, D2)」のように、比較演算子(>=など)を省いてセルの値をそのまま渡してしまうミスです。この場合、数値の0はFALSE、0以外の数値はTRUEとして扱われてしまい、意図した判定になりません。必ず「C2>=300」のような比較式の形で渡しましょう。
「両方満たしてほしい」場面でORを使ってしまうと、片方の条件だけでTRUEになってしまい、判定が緩くなります。逆に「どちらか一方でよい」場面でANDを使うと、判定が厳しくなりすぎて本来TRUEになるはずの選手がFALSEになってしまいます。条件同士の関係が「かつ」なのか「または」なのかを、式を書く前に整理しておくと迷いにくくなります。
- AND関数は「すべての条件を満たしたときだけTRUE」を返す関数
- OR関数は「1つでも条件を満たせばTRUE」を返す関数
- 成績管理表では「かつ」の判定にAND、「または」の判定にORを使い分けるのが基本
次回予告
次回のテーマは「NOT関数」です。条件を反転させる仕組みを、「未出場でない」選手だけを抽出する例をもとに解説していきます。
▶︎ 次回:NOT関数の使い方としくみ



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