成績管理表で選手の出場状況を判定していると、すでにある条件式の結果をそのまま使うのではなく、「その逆」が欲しくなる場面があります。そんなときに使うのがNOT関数です。草野球の成績管理表で「未出場でない」選手だけを抽出する場面を例に、使い方としくみを解説します。
NOT関数とは
論理式の結果(TRUEかFALSEか)を、そっくり逆にして返す関数です。「条件に一致する」を「条件に一致しない」に、逆に「一致しない」を「一致する」にひっくり返したいときに使います。
基本の書式はこうです。
=NOT(論理式)
カッコの中には、TRUEかFALSEを返す式(比較式など)を入れます。数値や文字列そのものではなく、「条件が成り立つかどうか」を判定する式を渡すのがポイントです。
成績管理表での実例:「未出場でない」選手だけ抽出する
大阪グーニーズの個人成績シートには、選手ごとにシーズン通算の出場試合数を集計したF列があります。このF列を使って「今シーズン一度も出場していない選手」をG列で判定しているとします。
| 選手名 | 出場試合数(F列) | 欠場判定(G列) | 出場判定(H列) |
|---|---|---|---|
| SUZUKI | 18 | FALSE | TRUE |
| NAKATA | 0 | TRUE | FALSE |
| YAMAMOTO | 5 | FALSE | TRUE |
| … | … | … | … |
G列の「欠場判定」は「出場試合数が0かどうか」を判定しているだけなので、本当に欲しいのはその逆、「出場試合数が0でない(=出場している)かどうか」です。ここでNOT関数を使うと、G列の結果をそのままひっくり返して求められます。
=NOT(F2=0)
これで、出場試合数が0でない選手にはTRUE、出場試合数が0の選手にはFALSEが返るようになります。あとはこの列でTRUEの行だけを見れば、「未出場でない選手」の一覧が確認できます。
個人成績シートの「出場判定」欄(例:H2セル)をクリックして選択します。
今回は「出場試合数が0かどうか」を反転させたいので、カッコの中に「F2=0」と入力します。
式を確定すると、すぐにTRUEかFALSEがセルに表示されます。
しくみを理解する:NOTは何をしているのか
NOT関数がやっていることは非常に単純です。カッコの中の式を先に計算してTRUEかFALSEかを求め、その結果を反対の値に置き換えて返しているだけです。
- カッコの中の式がTRUEなら、NOTはFALSEを返す
- カッコの中の式がFALSEなら、NOTはTRUEを返す
- カッコの中の式そのものの計算方法には一切手を加えない(あくまで最後の答えだけをひっくり返す)
つまりNOT関数自体は新しく条件を作っているわけではなく、「すでにある条件の答えを逆にする」だけの役割です。「◯◯でない」という言い回しをそのまま式にしたいときに使う、と考えると分かりやすいです。
よくあるミス
「NOT(F2)」のように、条件式ではなく出場試合数の数値そのものをカッコに入れてしまうケースです。この場合、0はFALSE、0以外の数値はすべてTRUEとして扱われるため、たまたま意図と同じ結果になることもありますが、あとで見直したときに意味が読み取りにくくなります。「F2=0」のようにきちんと条件式にしてから渡すようにしましょう。
「NOT(NOT(条件式))」のように否定を重ねると、論理的には元の条件式と同じ結果に戻りますが、式を読んだときの分かりやすさは大きく下がります。反転が必要なのは1回だけにとどめ、それ以上は条件そのものを見直したほうがすっきりします。
- NOT関数は「論理式の結果をそっくり逆にする」関数
- カッコの中には条件式(TRUE/FALSEを返す式)を入れるのが基本。数値をそのまま入れると紛らわしい挙動になる
- 「◯◯でない」を式にしたいときに使うと、既存の条件式をそのまま使い回せる
次回予告
次回のテーマは「IFERROR関数」です。エラーが発生したときに代わりの値を返す仕組みを、シーズン序盤で打数0のときの打率表示エラー回避を例に解説していきます。
▶︎ 次回:IFERROR関数の使い方としくみ



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