第34回 COUNTIF関数の基本:何を・どこで・どう数えるか

前回は「関数とは何か」という基本概念を学びました。今回はいよいよCOUNTIF関数の使い方を詳しく解説します。

COUNTIFはこの連載で最も重要な関数です。打席結果の記号(三安・遊ゴ・中2…)を集計して打数・安打数・三振数などの成績に変換する核心となる関数です。じっくり理解していきましょう。

COUNTIFとは何をする関数か

COUNTIFは「指定した範囲の中で、条件を満たすセルの数を数える」関数です。

=COUNTIF( 範囲, 条件 )
引数 意味
範囲数える対象のセルの範囲G2:P2(第一〜第十打席)
条件どういうセルを数えるか"三安""*安*""<>打なし"

引数①「範囲」の書き方

範囲はセル番地で指定します。「G2:P2」のように「開始セル:終了セル」の形で書きます。

書き方 意味 この連載での用途
G2:P2G2からP2まで(横1行)田中選手の第一〜第十打席
E2:E1000E2からE1000まで(縦1列)全選手の選手名列
G2:P1000G2からP1000まで(複数行・列)全選手の全打席
📝 範囲は余裕を持って広めに設定する

試合が増えるたびにデータが追加されます。範囲を「G2:P100」のように狭く設定すると100行を超えたときにカウントできなくなります。最初から「G2:P1000」のように余裕を持った範囲にしておきましょう。

引数②「条件」の書き方

条件はいくつかの書き方があります。成績管理表でよく使うパターンを覚えておきましょう。

パターン①:完全一致

特定の文字列と完全に一致するセルをカウントします。

=COUNTIF(G2:P2, "四球")

「四球」と完全に一致するセルだけをカウント。「四球」は他の文字と混在しないため完全一致で使えます。

パターン②:部分一致(ワイルドカード)

特定の文字を「含む」セルをカウントします。*(アスタリスク)がワイルドカードで「何でもOK」を意味します。

=COUNTIF(G2:P2, "*安*")

「安」という文字を含むセルをカウント。「左安」「中安」「右安」「三安」「一安」がすべて対象になります。

条件の書き方 意味 マッチする例
"*安*"「安」を含む左安・中安・右安・三安・一安
"*2*"「2」を含む左2・中2・右2
"*本*"「本」を含む左本・中本・右本
"*三振*"「三振」を含む空三振・見三振

パターン③:否定(含まないものをカウント)

特定の文字列と一致しないセルをカウントします。<>(不等号)を使います。

=COUNTIF(G2:P2, "<>打なし")

「打なし」以外のセルをカウント。これで「打席数」(実際に打席に立った回数)を数えられます。

実際に入力してみよう

試しにスプレッドシートで以下を入力して動作確認してみましょう。

練習① G2〜P2に打席結果を入力する

G2:三安、H2:遊ゴ、I2:中2、J2:四球、K2〜P2:打なし

練習② Q2に安打数をカウントする関数を入力する
=COUNTIF(G2:P2,"*安*")+COUNTIF(G2:P2,"*2*")+COUNTIF(G2:P2,"*3*")+COUNTIF(G2:P2,"*本*")

結果:2(三安と中2がヒットとしてカウントされる)

練習③ R2に打席数をカウントする関数を入力する
=COUNTIF(G2:P2,"<>打なし")

結果:4(三安・遊ゴ・中2・四球の4打席がカウントされる)

⚠️ 条件は必ず「”(ダブルクォーテーション)」で囲む

条件に文字列を使うときは必ず「”」で囲みます。"*安*"のように書かないと関数がエラーになります。セル番地を条件にするときは「”」は不要です。

✅ この記事のまとめ
  • COUNTIFは「範囲の中で条件を満たすセルの数を数える」関数
  • 書き方は =COUNTIF(範囲, 条件)
  • 完全一致:"四球"・部分一致:"*安*"・否定:"<>打なし"
  • 条件の文字列は必ず「”」で囲む
  • 範囲は余裕を持って広めに設定しておく

次回予告

次回は「ワイルドカード(*)で『含む』を判定する」。今回さらっと触れたワイルドカードの仕組みをより深く掘り下げ、安打・二塁打・三塁打・本塁打をそれぞれカウントする関数を組み立てます。

▶︎ 次回:【第35回】ワイルドカード(*)で「含む」を判定する

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