比較演算子・ワイルドカードの使い方としくみ|草野球成績管理表で条件式を書く例で解説

関数の使い方

COUNTIFやSUMIFなど条件付きの関数を使うとき、必ず登場するのが「条件式」の書き方です。今回は比較演算子ワイルドカードについて、草野球の成績管理表で打数3以上の試合を抽出する場面を例に、初心者向けに丁寧に説明します。

比較演算子・ワイルドカードとは

📝 比較演算子・ワイルドカードの役割(一言でいうと)

「条件に合うかどうか」を判定するための記号です。数値の大小を比べるのが比較演算子、文字列の一部が一致するかを判定するのがワイルドカードです。COUNTIF・SUMIF・IFなど、条件を扱う関数のほぼすべてで使います。

よく使う比較演算子は次の通りです。

>   より大きい
>=  以上
<   より小さい
<=  以下
=   等しい
<>  等しくない(ノットイコール)

ワイルドカードは、文字列の「あいまい検索」に使う記号です。

*   任意の文字数(0文字以上)にマッチ
?   任意の1文字にマッチ

成績管理表での実例:打数3以上の試合だけ抽出する条件式

個人成績シートのC列に各試合の打数が入っているとします。

試合日 対戦相手 打数 安打
4/6 ○○ファイターズ 4 2
4/13 △△ベアーズ 2 1
4/20 □□イーグルス 3 0

「打数が3以上だった試合の数」を数えたいとき、式はこうなります。

✅ 打数3以上の試合数を求める式
=COUNTIF(C2:C30,">=3")

比較演算子を条件として使うときは、">=3"のようにダブルクォーテーションで囲むのがポイントです。数値の3だけでなく、演算子ごと文字列として渡す必要があります。

実際にどのセルが数えられているのか、ここでは分かりやすいように5試合分に絞って、下の図で見てみましょう。

COUNTIF関数で条件式「3以上」を使い、打数が3以上だった試合を3つ数える図解 比較演算子を使った条件式 「打数が3以上」という条件でCOUNTIFに試合を数えさせる fx =COUNTIF(C2:C6,”>=3″) A B C 1 試合日 対戦相手 打数 2 4/6 ○○ファイターズ 4 3 4/13 △△ベアーズ 2 4 4/20 □□イーグルス 3 5 4/27 ××ホークス 4 6 5/4 ◇◇ドラゴンズ 1 7 打数3以上の試合数 3 条件「3以上」に当てはまった セルの個数が結果になります =COUNTIF(範囲,“条件式”) 条件式は、比較演算子と数値をまとめてダブルクォーテーションで囲みます。 例:=COUNTIF(C2:C30,”>=3″) → 打数が3以上だった試合の数を数える 大阪グーニーズ データ解説
条件式「>=3」で打数3以上の試合を数える(図は5試合分に絞った例)
STEP 1
結果を表示したいセルを選択する

打数3以上の試合数を表示したいセル(例:個人成績シートの集計欄)をクリックして選択します。

STEP 2
「=COUNTIF(」と入力し、範囲をドラッグで選択する

C2からC30までドラッグすると、自動で「C2:C30」の部分が入力されます。

STEP 3
カンマの後に条件式を入力する

続けて,">=3"と入力します。演算子と数値をまとめてダブルクォーテーションで囲むのを忘れないようにしましょう。

STEP 4
「)」で閉じてEnterキーで確定する

式を確定すると、条件に合う試合数がすぐにセルに表示されます。

しくみを理解する:演算子とワイルドカードは何をしているのか

📝 内部動作

COUNTIFなどの関数は、範囲内のセルを1つずつ見て「条件式が真(TRUE)かどうか」を判定し、真だったセルだけをカウント・集計しています。比較演算子は数値の大小関係を、ワイルドカードは文字列の一致範囲を、それぞれTRUE/FALSEに変換する役割を持っています。

  • 比較演算子は数値・日付の比較に使う(文字列に対して”>=”を使うと文字コード順の比較になり、意図通りにならないことがある)
  • ワイルドカードは文字列専用で、数値には使えない
  • *は「田中*」のように前方一致、「*ファイターズ」のように後方一致、「*田中*」のように部分一致まで表現できる

1行ずつどのように判定されているのかを、下の図で確認してみましょう。

条件式が打数のセルを1行ずつTRUEとFALSEに判定し、TRUEの数だけを数えるしくみの図解 条件式のしくみ 1行ずつ「当てはまる/当てはまらない」に置きかえてから数えている fx =COUNTIF(C2:C6,”>=3″) C ※シートには表示されない、関数の中での判定 1 打数 条件「>=3」に当てはまる? 2 4 ○ 4 >= 3 → TRUE(数える) 3 2 × 2 >= 3 → FALSE(数えない) 4 3 ○ 3 >= 3 → TRUE(数える) 5 4 ○ 4 >= 3 → TRUE(数える) 6 1 × 1 >= 3 → FALSE(数えない) TRUEだった数 3 TRUEになった行だけが COUNTIFの結果に数えられます 4 >= 3 → TRUE / 2 >= 3 → FALSE 比較演算子は、範囲のセルを1つずつ「条件に合う/合わない」に置きかえる役割を持っています。 COUNTIFは、そのうちTRUEになったセルの個数だけを数えています。 大阪グーニーズ データ解説
条件式は1行ずつTRUE/FALSEに判定され、TRUEの数だけが結果になる

よくあるミス:条件式が効かない原因

⚠️ 原因1:ダブルクォーテーションで囲み忘れる

>=3のように演算子部分をクォーテーションなしで入力すると、エラーになるか意図しない結果になります。演算子と数値をまとめて1つの文字列として">=3"のように書く必要があります。

⚠️ 原因2:セル参照と組み合わせるときの書き方を間違える

条件の数値をセル参照にしたい場合、">=3"のようにそのまま書くのではなく、">="&A1のように演算子部分だけを文字列にして「&」でセル参照とつなぐ必要があります。この書き方の違いでつまずくケースが多いので注意してください。

✅ この記事のまとめ
  • 比較演算子(>= <= <>など)は数値・日付の大小判定に使う
  • ワイルドカード(* ?)は文字列のあいまい検索に使う、数値には使えない
  • 条件式は演算子ごとダブルクォーテーションで囲むのが基本ルール
  • セル参照と組み合わせるときは">="&セル番地のように「&」でつなぐ

次回予告

次回のテーマは「OR条件をSUMIFS/COUNTIFSで扱う工夫」です。SUMIFS・COUNTIFSは標準ではAND条件にしか対応していませんが、配列を使ってOR条件を実現する考え方を、勝ちか引分けの試合数を1つの式で出す例をもとに解説していきます。

▶︎ 次回:OR条件をSUMIFS/COUNTIFSで扱う工夫

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